IPv6が壊れている場合はどうすればいいですか...
このページを読んでいるということは、あなたのホストがWorld IPv6 Dayで問題に直面することがわかったということです。 あなたのホストは"デュアルスタック"(IPv4とIPv6の両方を使える)Webサイト以外には接続できません。
これを解決するには、まずIPv6アドレス(存在するなら)とIPv6デフォルトルート(存在するなら)を特定する必要があります。 これは、どのセクションを読むべきかを特 定するのに役立ちます。
あなたの問題がここで見つけられない、あるいは何らかの提案をお持ちの場合には フォーム(または jfesler@test-ipv6.comへのメール)でお知らせください。
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あなたの現状を確認する
IPアドレスを調べるには
tunnel brokerが使われている場合
6to4が使われている場合 (IPv6アドレスは2002:で始まる)
LUAが使われている場合 (IPv6アドレスはFCまたはFDで始まる)
無効または不適切なIPv6アドレスが使われている場合 (別表を参照)
想定外のIPv6アドレスが使われている場合
他のすべてが失敗した場合は、IPv6を無効化または優先順位を下げる
あなたの現状を確認する
多くのOSおよびハードウェアメーカーは、IPv6への移行を改善するために更新を行っています。いくつかの既知の"潜在的問題点"は、これらベンダーの回避策によって対処されています。
以下の手順であなたが最新のものを実行していることを確認します:
- OS - 最新のバージョンを使っているか確認します。
- Macユーザーの場合: IPv6サポートが改善されたApple OS X 10.6.7以降の使用を推奨します。
- Macユーザーの場合: 10.4 or 10.5では他のトラブルシューティング手順に失敗した場合にはIPv6を無効化する必要があります。
- Windowsユーザーの場合: 次を参照 http://update.microsoft.com.
- iPhone/iPadユーザーの場合: 今のところ、この機種に関するアドバイスはありません。
- ルーター類 - 最新のファームウェアがインストールされていることを確認してください。一部のベンダーではデフォルトの更新が必要だったり、IPv6を有効にする前にヘルスチェックを行ったりします。
- Apple製のルーターまたはTime Capsuleを使用している場合は、AirMacユーティリティを使用してルーターが最新であることを確認します。
- ブラウザ - 一部のブラウザではアップデートで「壊れた」ユーザを検出し、IPv6を一時的に無効にします。
- IPv6アドレスが設定されている場合、Firefox 4.xはIPv6のみを試行するように>なりました。 Firefox 3ユーザーはアップグレードをお勧めします。
- Chrome: ブラウザのツールバーにレンチアイコンが表示されている場合はクリックします。 "Update Google Chrome"を選択し、ブラウザを再起動してください。
- Opera: バージョン11.10以降を使用していることを確認してください。
IPアドレスを調べるには
IPv6アドレスとデフォルトルート(存在するなら)を特定します。
お使いのOSのネットワーク設定に精通していない場合はIPv6アドレスとデフォルトルータを見つけることが難しい場合があります。お使いのOSの手順は次のとおりです。
IPv6アドレスを調べる場合にはfe80:
から始まるアドレスは無視してください。これらはOSがIPv6をサポートしている場合必ず存在するアドレスであり、これはあなたのISPがIPv6をサポートしているかどうかに関わらず存在する"リンクローカル"アドレスであり、同じ物理ネットワーク内の他のホストとの通信にのみ使用されます。
OS Xユーザーの場合: GUIを使用してIPアドレスを調べるには:
- 「Apple」メニューを開きます (左上のリンゴマークです)
- 「システム環境設定…」を開きます
- 「ネットワーク」を開きます
- 複数のネットワークがある場合にはプライマリネットワーク(緑色のアイコン)をクリックします。
- 「詳細…」を開きます
- 「TCP/IP」タブを見て、「IPv6の設定:」を参照してください。
- ルーターがあるならそれを記録します。
- IPv6アドレス(存在すれば)を記録します。
OS Xユーザーの場合: コマンドラインを使用してIPアドレスを見つけるには
- ターミナルをオープンします。ターミナルを開くには「アプリケーション」フォルダに移動します。「ユーティリティ」に移動します。「ターミナル」をダブルクリックします。
- IPアドレスを表示するには:
ifconfig -a inet6
またはifconfig -f inet6
fe80:
から始まるアドレスは無視してください。en0
またはen1
でそれ以外のアドレスを探します。- デフォルトルートを調べるには:
netstat -nr -f inet6
- "default"という行を探します。おそらくそれはcode>fe80:で始まるゲートウェイを指しています
iPhoneとiPadのユーザー: iOSの「設定」では情報が表示されません。 "IT Tools"や"ip6config"アプリでIPv6アドレスを表示できます。(訳者注:最近のiOSでは接続情報にIPv6の情報も表示されます)
Linuxユーザー: IPv6アドレスを見つけるにはターミナルを開き…
ip -6 address show
Linuxユーザー: IPv6ルートを見つけるには以下を使用します:
ip -6 route show default
あなたのIPv6アドレスとデフォルトルートを決定するための一般的なunix命令:
- 次を実行します
ifconfig -a
そしてinet6
を見ればIPv6アドレスが見つかるはずです。 - 次を実行します
netstat -nr
そしてinet6
またはInternet6
、あるいはそれに類するIPv6の部分でdefault
や::
や::/0
を探します。
Windowsユーザー: cmd.exe(コマンドプロンプト)を使ってIPアドレスを調べるには:
- 「スタート」メニューを開きます
- 項目に「実行」があれば選択します。無ければ「プログラムとファイルの検索」の入力ボックスを選びます。
cmd.exe
を入力します- 「コマンドプロンプト」ウィンドウで
ipconfig
を入力します
Windows 7でGUIを使う場合:
- 「スタート」メニューを開きます
- 「コントロールパネル」を開きます
- 「ネットワークとインターネット」を開きます
- 「ネットワーク状態とタスクの表示」を開きます
- アダプターの設定の変更」を開きます
- 主に使用しているネットワーク接続をダブルクリックして開きます
- 「詳細を」開きます
- 「IPv6アドレス」と「IPv6 デフォルト ゲートウェイ」を参照します
他のWindowsベースのOSの場合: jfesler@test-ipv6.comに宛てて詳細な手順を送信してくれれば私はそれをこのサイトに追加します。
tunnel brokerが使われている場合
tunnelbrokerのトンネルを設定している場合: tunnelbrokerを利用するユーザーが失敗する最も一般的な原因は次のとおりです。
- あなたのIPv4アドレスが変更されている可能性があります。その場合にはそれをtunnelbrokerのサーバーに伝える必要があります。
- ルータで6in4を利用している場合(プロバイダによっては6to4と呼ばれていることもあります):
- tunnelbrokerがあなたの現在のIPv4アドレスを知っていることを確認してください。tunnelbrokerのサイトはあなたのパブリックIPv4アドレスを必要とします。
- ルータがトンネルの対向側にpingできることを確認します。ルータが動作するまではコンピュータ側を修正しようとして時間を無駄にしないでください!
- あなたがLinux、BSD、Mac、またはWindows PCを使って"6to4による通信"を直接的に使っているなら:
- ルータが"プロトコル41"を通過させていることを確認してください。
- 使っているソフトウェアファイアウォールが"プロトコル41"を通過させていることを確認してください。
- 再起動前はすべてが機能していたにもかかわらず、今は失敗している場合はファイアウォールの設定を確認してください。
- 他のホストで作業する前に"6to4を実行しているPC"で対向のtunnelbrokerのゲートウェイにpingできることを確認してください。
6to4が使われている場合
(IPv6アドレスは2002:で始まる)
6to4を使用している場合 (tunnelbroker以外の、例えば匿名6to4などをを利用):
「自動」での 6to4 の使用、またはゲートウェイを明示的に構成せずに6to4 を使用することはお勧めしません。詳細については、6to4 を参照してください。
匿名6to4のデバッグを続行したい場合:
- ルーターを使用して6to4を実行している場合:
- ルーターにパブリックIPv4アドレスがあることを確認します。これがなければ6to4は失敗します。
- あなたがルータにログインできいる場合には「ping」または「ping6」などを使用して「ipv6.test-ipv6.com」にpingできるかどうかを確認してください。ルータが動作するまではコンピュータ側を修正しよとして時間を無駄にしないでください!
- あなたがLinux、BSD、Mac、またはWindows PCを使って"6to4による通信"を直接的に使っているなら:
- ルータが"プロトコル41"を通過させていることを確認してください。
- 大抵の家庭用システムではプライベートIPv4アドレスが割り当てられていますが、プライベートIPv4アドレスでは6to4は動作しません。
- 6to4インターフェイスがあなたのパブリックIPv4アドレスを知っていることを確認してください。
- ルータが192.88.99.1からだけでなく、任意のIPアドレスからのプロトコル41を許可していることを確認します。これにより192.88.99.1のエニーキャストアドレスをスプーフィングできなくても、大半のWebサイトを6to4で動作させることができます。
- iptablesの接続追跡を使用しているLinuxユーザー: 以前のノートに注目してください!
- 接続方法の変更を検討してください。
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- ISPに他のIPv6接続(おそらく6in4トンネルまたはtunnelbrokerタイプのトンネルを含む)を提供していないかを訊ねてみましょう。
- 切り替えるべき理由の詳細については、6to4 を参照してください。いくつかの理由があります。
ULAを使っている場合
(IPv6アドレスはFCまたはFDで始まる)
ULA or Unique-Local-Unicast:
FC
またはFD
で始まるIPアドレスを持っている場合は、それはプライベートIPv6アドレスです。自宅や社内の他のデバイスと通信するときだけに使用できます。また、パブリックIPv6アドレスが定常的に変更されても内部的IPv6アドレスは変わりません。
ULAの主な問題は、一部の家庭用ルータが今もULAと共にデフォルトルートも提供していることです。 このデフォルトルートは、ルーターが実際にIPv6接続を持っているかどうかに関係なく提供されます。 ブラウザからはデフォルトルートがどこにも接続できないことは判らないしフィードバックメカニズムもありません。 IPv6は(大抵の場合は)IPv4よりも優先されるため、ブラウザはこの破綻したルートを使用しようとします。 そしてそれは失敗するまでに数分かかるこもがあります。
アドバイス: ルータに常にIPv6接続がある場合にのみ、ULAを有効にしてください。 それ以外の場合には無効にしてください。 ルーターでそれを無効にする場合は、ルーターを最初に再起動し、症状が消える前にホストを再起動する必要があります。
無効または不適切なIPv6アドレス
(IPv6アドレス: 以下の表を参照)
無効または不適切なIPv6アドレス (Bogons): IPv6アドレスがこれらのいずれかで始まる場合はルータをアップグレードする必要があります。
fcxx: or fdxx: |
AVM FritzBox - ULAを無効化する 他のルータ: ファームウェアを更新してみてください。 それでも駄目な場合には"disable ULA"または"Unique Local Addressing"を探して無効にしてください。 それでも駄目な場合にはルータ上でIPv6を完全に無効にします。 |
2002:0Axx: または 2002:Axx: |
これは6to4を使用しているが、プライベートIPv4アドレスを使用しているルータです。 これをまともに動かすことはできません。 Apple製のルータ: 最新のファームウェアにアップデートしてください。 修正されています。 その他のルータ: ファームウェアを更新してみてください。 それでも駄目な場合には"6to4"またはその他の形式の自動IPv6トンネルを探して無効にします。 それでも駄目な場合にはルータ上でIPv6を完全に無効にします。 |
2001:db8: |
このルータは公式の"Documentation"プレフィックスを使用しています。これはIPv6インターネット上ではルーティングできません。 Cisco E2000, E3000, E4200: 最新のファームウェアにアップデートしてください。 その他のルータ: ファームウェアを更新してみてください。 それでも駄目な場合にはルータ上でIPv6を完全に無効にします。 |
2005:123:456:789: |
WRVS4400N routers: IPv6 を無効にします。 その他のルータ: ファームウェアを更新してみてください。 それでも駄目な場合にはルータ上でIPv6を完全に無効にします。 |
想定外のIPv6アドレスが使われている場合
(IPv6 アドレス: fe80:で始まっていない)
予期しないIPv6アドレス?
現代のオペレーティングシステムはすべてIPv6対応です。 この機能は誰かがIPv6を明示的に設定するまで、あるいはローカルネットワーク上のデバイスがそれを提供するまで休止した状態です。 自動構成されたIPv6ホストはIPv6のルーターアナウンス(RA)を使用してIPv6アドレスとそのゲートウェイを学習します。 あなたが接続しているネットワークは意図的にIPv6を提供しているかもしれません。 コンピュータがこれを検出すると自動的に使用します。
これがうまくいかない場合: ルーターをネットワーク(有線または無線)>に接続し、意図せずにIPv6サービスを提供している人がいるのかもしれません。 この古典的な例はApple製のルーターの初期バージョン(6to4が自動的に有効化)を接続した場合です。 もう1つの例はWindowsでインターネット接続の共有を有効にしているユーザーです。 いずれの場合も、これらサービスを提供する可能性があります。そしてあなたになにも通知せずに選択されたIPv6ルータになることができます。
これらのIPv6ルーターが正しく動作していない場合は、IPv4とIPv6の両方でサービスを提供するWebサイトに接続できません。 たとえこれらが正しく動作していていても、問題のルーターがネットワークから外された場合(その所有者がホテルや会議から離席した場合)などは、あなたのホストにはにはそれが知らされることもなく、それが失敗するのに数時間かかることもあります。
これは、誤って(あるいは故意に)不正なDHCPサーバーを実行している人が居る状況にも似ています。
あなたがネットワーク管理者ではない場合 - 問題を解決するためのアクセス権がない場合は、少なくともそのの場所でIPv6を無効にすることを検討してください。また、問題の要因がネットワークから居なくなっている場合には、一旦ネットワークインターフェイスをオフにしてからオンにしてみます。(無効なIPアドレスを消去するため)
あなたがネットワーク管理者の場合: デフォルトルート情報を使用してイーサネ ットアドレスを識別できます。 そのイーサネットアドレスの所有者を探します。 一部のネットワークベンダーは権限のないRA(ルーターアナウンス)のアドバタイズを抑制する機能を備えています。 それらの機能を有効にすることを検討してください。 より対抗的な処置は、デバイスの所有者を(イーサネットアドレスで)見つけることです。 RAを偽わっている装置を発見してネトワークから排除するために。
他のすべてが失敗した場合
(IPv6の無効化または優先順位を下げる手順)
IPv6の無効化または優先順位を下げる
ISPがIPv6を提供するまでIPv6を完全に無効にする: Microsoftの"fixit"サイトを参考にしてください。 IPv6を完全に無効にするのではなく、「Use IPv4 instead of IPv6 in prefix policies(接頭辞ポリシーでIPv6の代わりにIPv4を使用する)」方が良いと思われます。 IPv6が有効になっているかどうかはWindowsの機能によって異なります。
完全にIPv6を無効にするには (Windows 7、Vistaの場合、XPもほぼ同様):
- 「スタート」メニューを開きます
- 「コントロールパネル」を開きます
- 「ネットワークとインターネット」を開きます
- 「ネットワーク状態とタスクの表示」を開きます
- アダプターの設定の変更」を開きます
- 主に使用しているネットワーク接続をダブルクリックして開きます
- 「プロパティ」を開きます
- 「インターネット プロトコル バージョン 6 (TCP/IPv6)」のチェックを外します
- 「OK」をクリックします
- 「シャットダウン」から「リブート」を選択します。
Windows XPでIPv6を無効にするには:
- 情報源: http://support.microsoft.com/kb/2478747
- 管理者(Administrator)としてログインしていることを確認してください。
- 「スタート」をクリック、続いて「すべてのプログラム」をクリック、「アクセサリ」をクリックして次に「コマンドプロンプト」クリックします。
- コマンドプロンプトで netsh int ipv6 uninstall と入力し、キーボードのEnterキーを押します。
- コマンドプロンプトのウィンドウを閉じてコンピュータを再起動します。
他のWindowsベースのOSの場合: jfesler@test-ipv6.comに宛てて詳細な手順を送信してくれれば私はそれをこのサイトに追加します。
OS Xのユーザーは
IPv6を無効にする前に必ず最新のOSバージョンを実行してください。 特にOS X 10.6.7には「壊れた」ことへのいくつかの回避策があります。 これによりIPv6を完全に無効にすることなく問題を解決できる場合があります。
- IPv6を無効にする方法
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- 「Apple」メニューを開きます (左上のリンゴマークです)
- 「システム環境設定…」を開きます
- 「ネットワーク」を開きます
- 複数のネットワークがある場合にはプライマリネットワーク(緑色のアイコン)をクリックします。
- 「詳細…」を開きます
- IPv6を無効にする
- 変更を適用する
iPhoneとiPadのユーザー
IPv6はiPhoneまたはiPadで設定を変更できません。 唯一の方法はは別のネットワークに切り替えて使うことです。
Linuxユーザーの場合:
- IPv6を無効にする方法
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- これはディストリビューションに依存します。 あなたの好きな検索エンジンを使ってウェブで検索を行います。
- ウェブ検索の例:
sentos ipv6 無効化する
IPv6アドレスを一時的に削除する一般的なunix命令。
ifconfig eth0 inet6 IP_ADDRESS remove
- ルータがそれを再アドバタイズした場合、デフォルトルートが再学習されることに注意してください。
- 特定のOSディストリビューションに関してはWebで検索を行うことができます。 検索の例は、
freebsd上のipv6を無効にする
などです。